中古住宅を購入してリフォームをお考えの方へ
中古住宅物件は、新築物件に比べて、購入後のリフォーム費用を加えても価格が安くなることが多く、また立地条件のよい物件も多くある為、近年人気を伸ばしています。しかし、購入前に住まいの傷みがどの程度かを把握しておかないと、住み始めてから後悔することになります。下に記載したチェックポイントを活用して、目に見えにくい住まいの基本性能も知っておきましょう。
中古物件のチェックポイント
中古住宅を見る際、物件検討時に押さえておくべき、4つのポイントをまとめました。
用土地域(地域の特徴)
その地域がどういう環境にあるのかチェックしましょう。
- 第一種・第二種低層住居専用地域
低層住宅及び小中学校や粉規模店舗などが建つ - 第一種・第2種中高層住居専用地域
主に中高層住宅及び病院や大学、中規模菜店舗などが建つ - 第一種・第二種住居地域
住居及び店舗、事務所、ホテル、パチンコ店などが建つ - 準住居地域
住戸及び車庫や自動車修理工場などが建つ - 近隣商業地域
近隣の住民の為日用品を販売する店舗などの立地を促進する地域 - 商業地域
銀行、映画館、飲食店、デパートなどが集まる地域 - 準工業地域
環境の悪化をもたらす恐れの無い工場の利便を促進する地域
建物の築年数
物件の耐震性をチェックしましょう。
1981年6月以前であれば耐震診断を考えましょう。
耐震基準の改正の推移
1981年6月 | 建築基準法施工例大改正
(震度6強~7でも倒壊しない壁量や筋違いの強化)
↓
2000年6月 | 建築基準法の改正
(地盤調査の事実上の義務づけ、壁の配置や補強金物の義務づけ)
間取りの変更
建物の構造によっては、間取りの変更に制限がありますのでご注意ください。
戸建ての場合、壁や柱を撤去する間取りの変更は構造上の問題があるので事前に建築しに相談しましょう。また、過去のリフォーム履歴を確認しておくことも大切です。
RCラーメン構造は専有部分の自由度が高いのが特長です。また、5階以下の低層マンションにみられるRC壁式構造は、撤去できない耐力壁があり、間取り制限がでてきます。
※RCラーメン構造
柱と梁で支えるので部屋の隅に柱や梁の凸凹がありますが、移動したり壊したりすることはできません。室内の間仕切り壁はほとんど取外しでき、自由度の高いリフォームができます。
※RC壁式構造
床・壁・天井で建物を支えているので、住戸内に撤去できない間仕切り壁があります。大きな空間や開口を取りにくく、間取り変更が困難なこともあります。リフォーム業者に現地で確認してもらうのがよいでしょう。