まだ新幹線がない時代に東京に行きましたが、その頃急行"霧島"で27時間くらい掛かり、特急"はやぶさ"でも22、23時間掛かっていました。さすがにその道中は長いのですが、広島辺りから夜になり1日目は早めに寝てしまいます。でも朝は汽車の音で目も早く覚め、東京に着くまでは時間がたっぷりとあり、座り詰めで時間を持てあましたものです。
さて現代は新幹線ですので、昼の1時には高松に着きました。でも、講習会の前日でなにもする事がなく、高松に来る事は滅多にないので、金比羅様にいってみました。
琴平で電車を降りたのですが、参道がわからなくて尋ね、尋ねて参道入口という案内にあたりました。
表参道と裏参道とあり、裏参道の方が道の勾配がきついので近道だろうと考え、裏参道を登りはじめました。
しかし、行けども行けども廻りはへんぴになり、人っ子一人通りません。
廻りも普通の山のようで、とても金比羅様の階段に近づいているとは思われません。
この道でよいのか少し疑心暗鬼になり掛かった所で、ようやく在所の人に会いました。
もう少し行けば参道の階段ですよと教えられ、歩きにも元気が戻りました。
さすがに階段はきつく、またこの日は午後4時というのに暑くて、汗が止まりません。
最上段の広場まで行こうか迷っていると、年配のご婦人2人連れと会い会釈を交わしました。
"この上の段はきついですか"と聞いてみました。
"きついけど若いんだから頑張って登ってらっしゃい"
登りつくと見晴らしも良く、また立派な社殿があり、しばらくぶらぶらしてみました。
社殿の風格と雰囲気に金比羅様の歴史と人気の高さを感じました。